汗見川と同じく、本山町の清流として親しまれている「滑川」。まだ梅雨が残る6月23日上関合茶にて「第1回なめかわ祭り」が開催された。
この祭りは高知県内、徳島市内の店舗、地元の方々が出店、同地区で里親を行う「かんのん舍」と南国市内でピザ工房を営む「りとる蓮」の主催で開催された。
イベントは当初「地元を盛り上げるには?」という会話の中から生まれ、以前から蛍の群生地として知られるこの地区で、「蛍飛び交う滑川を存分に楽しめる祭り」ということで開催された。
開催前は台風の影響で川の水位が上昇し、中止が危ぶまれたものの、当日は水かさも安定し、まさにイベント日和となった。
会場には県外からの来場者も多く、この日のために作ったというピザ釜が大活躍。大勢の方が周りに集り、焼き上がりを待っていた。
川辺のバーベキューハウスでは早くから地元の方と来場者を交えての酒盛りが始まっていた。
丁度日差しが和らぐころ、メインイベントのジャズコンサートが始まり、川のせせらぎとひぐらしの鳴く声がハーモニーを奏で、集まったお客さんを魅了した。
ジャズが演奏される中、あたりはすっかり暗くなりテントや、会場周辺がライトアップされる。
そこへひっそりと蛍が姿を現し、来場者からは拍手と歓声が湧いた。
イベントが終了してもお客さんに減る様子は無く、特に蛍を見慣れない子ども達はその光を一生懸命目で追い、大人達も冷め上がらぬ祭りの余韻に浸っていた。